top of page
クリーニング
熟練の職人が1点ずつ丁寧に仕上げます。
毛皮のクリーニングは、現状最善の方法と考えられる パウダークリーニングを採用しております。
仕上げはグレイジング(起毛加工)が基本となりますが、毛先がカールした製品や、
ファーが劣化している製品などはグレイジングが出来ませんので、
その状態ごとに出来る限りの手作業を施します。
パウダークリーニングとは?
毛皮に通常の皮革の有機溶剤に浸漬するドライクリーニングを適用すると、
毛皮の革中の油脂分や毛が本来持ち合わせている油脂分までも溶解除去してしまい、革の劣化と毛がぱさぱさになったり、あるいは毛玉になったりするので毛皮の損傷が著しいことからこの方法では行われない。
パウダークリーニングは、油脂分や色素の少ないカエデ(楓)の木やトウモロコシの芯をパウダーにしたものに、
ドライクリーニング溶剤(パーククロルエチレンなど)と洗剤(界面活性剤)を含浸させて、
この中に毛皮を入れ一緒にタンブラー(回転式洗浄機)に入れて洗浄する。
毛皮の汚れをこの粉に吸着させて取り除く方法で、処理後この粉をきれいに払い落として仕上げる。
このため、パウダークリーニングは毛皮を直接有機溶剤に浸漬しないので、毛皮に対してとても温和な
クリーニング方法となり、毛、革ともに硬化、破れ、毛抜け、変色などの損傷が起こりにくいといわれている。
パウダーとしては、ヤニや油脂分が少なく、払いおとしの容易なカエデ、キリなどのおが(鋸)粉や、クルミの実、
トウモロコシの芯の粉(コーンパウダー)など、60~100メッシュに粉砕したものが使用される。
bottom of page